唯一の夢をみる

うつせみが落ちる

ひとつ



そうしてまたたく白昼の星を

まだみつけられない

飛んでいきそうできっと

もっと辿りつけない

うつせみ

目を刺す日差しに

泣いているの

それとも

空に寄り添っているの



夏のおわりのはじまりに

抜け殻をみつける

しめった土の匂いに

光のこだまを残して

夢におかえり